「ゲストハウスから始まった縁」~役員対談:萱野×舩島~前編
共有
萱野:
今日は、二風谷ワークスのことをもっと知ってもらうために、舩島さんと色々話していこうかなと思っています。
商品だけじゃなくて、「どういう人たちがやってる会社なのか」っていう部分も伝わったらいいなと思っていて。
まずは、舩島さんの今の役割から教えてください。
舩島:
はい。今の二風谷ワークスでは、主にBtoBの窓口ですね。
企業さんから「アイヌ文様を使った商品を作りたい」とか、「ロゴに取り入れたい」っていう相談をいただくことが多いので、そのやり取りや商談を担当しています。
最近は、二風谷ワークスの商品を取り扱いたいという店舗さんも増えてきていて、そういう取引先とのやり取りもしています。
萱野:
本当に、会社の外側の窓口を全部やってもらってる感じですよね。
僕たちはどうしても、ものづくりとか制作の方に集中しがちなんで。
舩島:
そうですね。僕はどちらかというと、今までずっと“商売”をやってきた人間なので、
二風谷ワークスの若いチームの中で、これまでの経験をフィードバックできればいいなって考えてます。
萱野:
舩島さんって、僕らからすると少し上の世代じゃないですか。
今おいくつでしたっけ?
舩島:
今年63ですね。
普通の会社だったら、もう定年してる年齢です(笑)。
萱野:
でも全然そんな感じしないですよね。
舩島:
いやいや、中身はおじさんですよ。(笑)
これまでも様々な仕事に取り組んできましたが、若い人たちと仕事することが多かったので、そう見えるだけかもですね。
萱野:
最初は何から始めたんですか?
舩島:
25歳の時に、千歳で飲食店を始めたのが最初です。
企業に勤めたこともありますが、何というかモチベーションが湧かなくて、それで自分でやってみようと始めました。
萱野:
料理も自分で?
舩島:
作ってました。
学生時代に結婚式場などでアルバイトしていたのですが、その時にシェフの姿を見て料理が好きになったんです。
萱野:
そこから、今度はおもちゃ屋をやってたって話もありましたよね。
舩島:
そうそう。
スーパーファミコン全盛期ですね。
ゲームだけじゃなくて、将棋とかぬいぐるみとか、何でも置いてるタイプのおもちゃ屋でした。そこで小売の仕組みを徹底的に学びました。
萱野:
かなり在庫も抱える仕事ですよね。
舩島:
在庫は多かったですね、色々な商品ありましたから。
12月のピーク時は5,000万円分ぐらいありましたね。売上げも順調でした。
ただ、お店の近くにトイザらスが来るってなった時に、「これはまずいな」と思って、2年でやめました。
萱野:
判断早いですね。
舩島:
商売って、引き際も大事だと考えています。
その後は、趣味の一つを仕事にしてみたいと、中古レコード屋を始めました。
萱野:
そこからインターネットの話に繋がっていくんですよね。
舩島:
そうです。
当時はまだインターネットがない時代で、海外のレコード屋とFAXでやり取りして仕入してました。そして、通販がメインだったので、ワープロで商品リスト作って、ユーザーに郵送してオーダーもらって、今考えると、よくやってたなと。(笑)
萱野:
今だったら全部スマホ一台で済みますもんね。
舩島:
そうなんですよ。
だからインターネットが出てきた時、「これは世界変わるぞ」って直感的に思ったんです。
そこから独学でホームページ作り始めて、通販をEC化していきました。
萱野:
かなり早い時代ですよね。
舩島:
まだ誰も成功例を持ってない時代でしたね。
楽天市場ができた頃に出店して、そこから一気に売上が伸びました。
当時はライバルも少なくて、ブランド検索すると自分の店しか出てこなかったんですよ。
萱野:
今じゃ考えられないですね。
舩島:
ただ、やっていくうちに思ったんです。
「売れる商品って、絶対真似される」って。
萱野:
あー。
舩島:
だから最終的には、“誰にも真似できないもの”を持たないといけない。
そこがすごく重要だなと思うようになりました。
萱野:
それが後の二風谷ワークスにも繋がっていくんですよね。
舩島:
そうですね。
全国的にゲストハウスが流行って増え始めた頃、僕は北海道のゲストハウス立ち上げの手伝いなどもしてたんです。それで、「北海道内のゲストハウスをまとめたポータルサイトを作れたら面白いな」って考えていて。
萱野:
そこに僕が出てくる(笑)。
舩島:
そう(笑)。
旭川の金融機関の方から、「二風谷でゲストハウス始めようとしてる若者がいる」って聞いて。しかも“萱野”って聞いた瞬間、「これは絶対面白い」と思ったんですよ。
萱野:
まだ建物もない頃ですよね。
舩島:
そうです。開業前。
でも、二風谷でゲストハウスをやるっていう時点で、もう興味しかなかったですね。
それで連絡したのが、最初の出会いでした。
萱野:
懐かしいですね。
あの時は、まさか今こうなってるとは思ってなかったです。
(続く)